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 なぜE-1?

 現在の私のメインのカメラが、このオリンパスE-1である。これ以前はCanon EOS10Dをメインに使っていたが、画質的には満足していたものの、広角から標準・中望遠域をカバーする標準ズームが全くない事、旅に持って行くにはいささか重すぎる事に不満を持っていた。その点、E-1はデジタル専用設計の28〜108mm相当をカバーする明るい標準ズームがあるし、重さ・大きさも10Dよりも小さい。さらに防塵防滴構造のため雨が降っても安心だし、ファインダーの視野率100%、超音波を使ったダストリダクションシステム、15万回耐久のシャッターなど、プロフェッショナル仕様の造りも気に入った。値段的には決して安くはなかったが、防塵防滴構造のカメラは他社製のものを買えば最低でも35万円以上はする。その点、E-1は20万円以下だ。

 画質

 購入したのは2003年12月。それ以来、私のメインカメラに鎮座したわけだけど、このカメラの画質的な特徴は、彩度の高さだ。色彩的なコントラストが強く、色乗りが実にいい。特に青空を写したときの青さは藍色に近いくらい「濃い」。この色彩感をはじめてコンピュータの画面で見たときにはびっくりしたが、これは他のカメラにはない特徴で、コダック製のCCDならではの色彩感なのかも知れない。

 その一方で、E-1の解像度は、他の一眼デジと比較すると若干劣るというのが定説である。私自身はA4以上にはプリントしないので、以前使っていた10Dとの明確な差異は感じないのだが、E-1は500万画素と少なめなので、たぶん解像度が劣るというのは事実なのだろう。しかし、私は現在の解像度でも不満は少ない。遠景の木々の葉を解像しきれないという点では500万画素も600万画素も大差はないからだ。そんな微細な差・・・もちろん私にとっての微細な差であるけれど、発色の美しさ・発色の好み方のが遙かに大事である。色の美しさの方が、写真を見たときのインパクトでは圧倒的に大事だからだ。

 
防塵防滴

 あと、防塵防滴構造はとても安心。このカメラにしてから保護用のレンズ・フィルターは撥水コーティングが施してあるUVフィルターを購入した。まだその真価が発揮されるようなシーンに出会っていないのは幸か不幸か分からないけれど、これまで旅先で何度も雨降りに悩まされていたので、このカメラを購入したときの大きな動機の一つが「防塵防滴」だった。そして、同じく「防塵防滴」のレンズ。やはり雨だとレンズ交換を行うのはムズカシイ。そんなときには28-108mm相当の常用域すべてをカバーする標準ズームの存在は圧倒的アドバンテージだ。それにこのレンズの逆光時のフレアー耐性の高さはスゴイ。太陽が画面にはいると、コーティングで手を抜いているレンズは解像度が落ちるしフレアーが写り込むけれど、このズイコー・デジタルは太陽が画面に入ってもほとんどへこたれる事がない。これまでフレアーで悩まされていたのが、E-1に変えてからウソのように解消した。フォーカスも静かで速く、そして正確。他の操作のレスポンスも総じて速い。

 不満点も・・・

 トータルでは大満足のカメラだけれども、もちろん不満点もある。まず最大の問題はレンズのラインナップの不足。私はいま、標準ズームしか持っていないけれど、2本目をどうしようか迷っている。望遠ズームの50-200mm(100mm-400mm相当)は重さ1kgほどあるんだけど、ワタシ的用途としては、ちょっとでかすぎ。明るく高性能なのは分かるが、旅カメラにはもう少し小さいレンズが望ましい。あと超広角レンズのラインナップやアングルファインダーも早急に拡充して欲しい。

 あと前述の解像度も向上を望みたいが、それ以上に必要なのは増感時と長時間露光時ののノイズ対策である。私はしばしば夜景撮影をするし、ときどき星を写す事もある。そんなときはCanon EOS10Dとの差が如実に表れてしまうらしいので、私はE-1ではまだISO400までしか使用していない。長時間露光も、星の軌跡を写すために必要な20分くらいまで大丈夫なようにして欲しい。

 さらに、電源投入時やスリープ復帰時の起動時間である。E-1はいずれも2秒弱の時間を要し、他の一眼デジと比較すると平均的レベルではあるのだが、Nikon D100がほとんど瞬間的に起動するという話を聞くたびにうらやましくなってしまう。実際、シャッターチャンスに出会ったときの起動時間2秒というのは、実に長く感じる。(この点は2004年1月末から開始されたファームウエアのアップデートで大幅に短縮され、おおむね満足できるレベルに改善された)

 そしてモニターでの再生時の拡大が4倍までというのも物足りない。ピントチェックをするためには10D並みに10倍まで拡大できればと思う。外部ストロボやリモートケーブルのカバーも紛失しやすそうな感じだ。

 いろいろと不満を書き連ねたが、その前提として、とても気に入っているカメラである事は改めて記しておきたい。目的さえしっかりと合致すれば、買ってから決して後悔するカメラではないはずだ。


Nikon Coolpix5000 (E5000) 製品のページへ

 デジタルカメラの世界では、すでにオールドカメラの部類に属する存在で、すでに生産中止になって後継機(Coolpix5400)が市場に出回っているのだが、相変わらずE5000の人気は根強い。動作は緩慢だし、AFは遅くて当てにならない。Nikon独特のコダワリを持ったボタンなどのレイアウトは、慣れない者にとっては耐え難い操作性かも知れないのだが、私はこのカメラが好きだ。

 私がこのカメラを気に入っている最大の理由は、19mm相当の超広角を実現するワードコンバージョンレンズの存在だ。コンパクトな割には高性能で解像力も高く、逆光でもへこたれない耐性も持ち合わせている。色乗りはE-1と比較すると対照的なあっさり系だが、これはこれで悪くない。あとNikon独自の手振れ防止機構?BSS(ベストショットセレクター)も重宝している機能の一つだ。光学的・機械的な手振れ防止ではなく、何枚か連射した中から最も手振れの少ない一枚だけを選択して保存してくれる機能なのだが、これが結構使えるのだ。ちょっと手振れが心配な室内での撮影や夕方の写真なんかは、ストロボや三脚なしでも何とかなる。

 2/3インチ500万画素CCDの解像力はなかなかだし、操作性も慣れれば大丈夫。今はOLYMPUSからC-5060WZという機種が発売されて、これもなかなか良さそうなのだがサブカメラとして使うには大きすぎるのが欠点。当分、E-5000のサブカメラとしての地位は揺るぎそうにない。


Canon IXY DIGITAL400 製品のページへ

 これは私のもう一台のサブカメラだ。小型デジカメとしては異例の1/1.8インチ400万画素のCCDを搭載し、Canon独自の画像処理技術DIGICを駆使した画質は、A4程度なら十二分に美しい。はっきり言ってサブカメラにするには惜しいくらいの画質なのである。さて、E5000というカメラを持ちつつも、なぜこのカメラを買ったのかというと、理由はたった一つ。E5000には水中撮影用のハウジングがないからである。正確にはサードパーティからハウジングが発売されていたのだけれども、生産中止になったし、何よりもカメラ本体価格よりもハウジングの方が高かったのである。いくら何でも生産中止になったカメラのために10万円近くのハウジングを買う気にはなれない。

 さてこのIXYは、完全にフルオートのカメラである。絞りやシャッタースピードに撮影者の意図が入り込む余地はない。その意味では物足りないカメラではあるけれど、この大きさのデジカメとして得られる画質としては最上のものだろうと思う。それにボディを持ったときの金属的な質感もいい。ズームやAF、シャッターのレスポンスなどは必ずしも速いとはいえないけれど、コンパクトカメラでも画質にこだわるのならこの機種はオススメの一台である。