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Cameras Olympus E-1 →Zuiko Digital 11-22mm →Zuiko Digital 14-54mm →Zuiko Digital 50-200mm Nikon E-5000 Canon IXY Digital 400 |
Zuiko DIGITAL 50-200mm F2.8-3.5 製品のページへ アドバンテージ E-1発売時に、標準ズームとともにラインナップされたのがこの50-200mmである。35mm換算で100-400mm相当。もし400mmでF3.5の明るさのレンズを作ったら、どうなるだろうか。CanonのEF400mmF4のレンズがあるが、Doレンズを駆使し「超小型軽量」と謳っているものの、重さは約2kgある(もちろんIS付きなので単純な比較はできない)。E-SYSTEMの50-200mmは、このレンズよりも明るくて、しかも重さは1kg少々なのだ。 この比較はフェアではない・・・という向きもあるだろう。他社の主流はAPSサイズなのだ。もし撮像素子がAPSサイズで400mm相当のレンズという事になると、実焦点距離はだいたい260mmのレンズと比較するのがフェアなのだろう。しかし、そんな焦点距離のレンズは私の知る限り存在しない。そこで260mmF3.5と同等の大きさになりそうなレンズというと、300mmF4あたりが適当だろうという事になる。ISが付いていると比較対象としては適当ではないので、Nikonの300mmF4あたりを見てみると重さは1.440gである。 OLYMPUSの50-200mmは重さは、公称値1070g。上記のレンズと比較するとだぶ軽い。しかもフィルターはφ67mm。このレンズの前玉は、フィルター径いっぱいいっぱいの直径がある。このように望遠径のレンズでは、撮像素子が小さい4/3システムの圧倒的なアドバンテージが現れる。この50-200mmを使いたい、・・・その理由でE-1を買った人も多いのではないだろうか。 「小さい」とは言うけれど・・・ うん、確かに50-200mmのレンズが他社比で小さい事はわかった。しかし、ワタシ的にこのレンズは大きすぎるのである。たとえそのレンズがどんなに高性能であったとしても、他社比でどんなにコンパクトであったとしても、重さ1kgを超えるようなレンズを旅先に持って行く気にはなれない。こんなものを持って行ったら、明らかに旅先での行動半径を狭める事になる。つまり旅先に持って行く道具には、サイズと重さに「絶対的」な・・・つまり相対的ではないっつーか、とにかく限界があるのだ。 私が勝手にレンズの焦点距離の設定ができて、それをOLYMPUSが開発してくれるのであれば12-36mmF2.8-3.5の標準と、35-105mmF2.8の望遠の2本を作って欲しい。望遠は35-140mmF2.8-3.5でもいい。このレンジの望遠ズームだったら600g前後の重さで作れるのではないだろうか。私が旅先に持って行けるサイズと重さとしては、このくらいのレンズが限界である。 そんなワケで、私は50-200mmを買う予定はなかった。幸いにしてSIGMAが55-200mmF4-5.6を4/3用に開発発表しているので、その発売を待つ予定だったのだが、・・・・なぜか私の家にはZuiko Digital 50-200mmがある。なんというか、・・・ものの勢いと言うべきなのだろう。私が電話やインターネットで調べた範囲では、現金価格で税別84,800円が一番安かった。それを目安に近所の大手量販店で話をしてみたら、税別84,000円(税込88,200円)という値段が出てきたのである。約33%OFF。行きがかり上、買う事になってしまった・・・。 使い勝手 前述の通り、このレンズの重さは1,070g。これは三脚座が付いての重さだから、これを外すとちょっと軽くなる。試しに三脚座を外して家にあった秤で量ってみたら、三脚座の重さは約150g。つまり本体だけなら約900g程度ということだ。これでもワタシ的に重いことにかわりはないが、手持ちで撮影する場合に三脚座は邪魔になるだけなので、外しておこうと思った。 しかし実際に使ってみると、手持ちで安心して使えるのは100mm程度まで。200mmになると手持ちでは明らかにファインダーはぶれぶれ。それどころかフレーミングもマトモに出来ないくらいである。柱や手すりでレンズを安定させて写せる場合は別だけど、純粋な手持ちだと1/1000は切らないヤバイんじゃないだろうか。出来ることならISみたいな手振れ防止機構が欲しいところだが、それが望めない今、三脚か一脚は必須だと感じた。三脚座は、簡単に外すワケにはいきそうもない。 また、このレンズは望遠側で伸びる。それも、うにょ〜んと伸びる。全長が2倍とまではいかないものの、フードを付けるとかなり巨大だ。こんなレンズを付けて近所を歩いていたら、・・・まぁ、自意識過剰と言われるかも知れないが、やっぱ怪しいヤツだ。絶対にアヤシイ。間違いない。 さて、フォーカスはどうだろうか。まずシャッターを半押しして、レンズがフォーカスするまでにちょっとだけ間がある感じ。標準や広角ズームを使っている感覚でシャッターを半押しすると、一瞬だけ反応がないから「えっ?」と思うことがある。これは望遠だとボケの量が大きいため、レンズを遠近どちらの方向に動かそうか迷っている?と勝手に推測しているのだが、真実は如何に。いずれにしてもこのようなタイムラグは他社の望遠ズームでも同じことを感じたので、E-1だけの現象ではないだろう。 あと、フォーカスの時のモーター音は意外とうるさい。少なくとも標準ズームと同じような感覚ではない。若干のフォーカスの移動であれば「ジッ」という一瞬の音だけなので、極めて静かなのだが、ピントが合わずに無限遠と最短距離を行き来するときは、結構、耳に付く音がする。ライヴ会場などでステージ写真を写す場合、モーター音が気になるならマニュアル・フォーカスを積極的に多用した方がいい。幸いにして、このレンズはズームしてもフォーカスは移動しないタイプなので、望遠端でピント合わせをしてからズームすれば良いだろう。あとマニュアル・フォーカス時にはAELボタンにオートフォーカスを割り当てると便利だ。 描写 買っては見たものの、まだこのレンズはあまり使っていない。実際、使おうと思ったんだけど、どうも望遠はファインダーをのぞいても創作意欲がイマイチ湧かないのである。あと、前述のように、このレンズを着けて歩いているとアヤシイ(^_^;)。そんなワケで、このレンズの描写性能については、後日改めてということにしたい。(2004/04/11) |