Album

 2004
OLYMPUS E-300試写

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・ファーストインプレッション
・実売8万円台
・SSWF
・表示パネル

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・ファインダー
・フォーカス・シャッター
・操作性
・画質

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・比較テスト(解像力)
・比較テスト(空の発色)

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・ポートレート
・夜景

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・増感+40-150mm
OLYMPUS E-300試写(2004年12月)


■比較テスト

・統一条件
レンズはZUIKO Digital 11-22mm F2.8-3.5を使用し、焦点距離22mm、絞りf.8で撮影。ISOは各カメラの最低感度(8080はISO50、その他はISO100)、AE、AWB、その他、基本的にカメラのデフォルトの撮影条件を設定した。画質モードはJPEG-SHQである。

画像をクリックすると、新しいウィンドウで生データが開きます。


■OLYMPUS E-300(4/3CCD 800万画素)




■OLYMPUS C-8080(1/1.8CCD 800万画素)




■OLYMPUS E-1(4/3CCD 500万画素)




 上記のテスト画像は、主に解像力の差を見るために撮影したつもりだけど、意外とE-1も健闘しているのがわかる。もちろん絶対値ではE-300の方が上だけど、画素数1.6倍に比例する解像力の差はない。感覚的には1.2倍程度という感じ。あと解像限界付近の偽色はE-1の方が多い。このあたりはきっと画像処理技術の進歩なんだろうけど、実際にプリントしてみると、偽色はそれほど気にはならない。

 参考事例として、同じオリンパスのC-8080WZの画像を掲載した。驚くべきは、その発色の差である。オリンパスのデジタルカメラはホワイトバランスが不安定なところがあるので、正確な比較を行うにはマニュアル・ホワイトバランスで比較する必要があるんだろうけど、このデータを見る限りとても同じメーカ-のデジタルカメラとは思えないほど。対して、同じコダック製のCCDを採用しているE-1とE-300はクリソツな発色傾向だ。

 その発色傾向の中でももっとも特徴的なのが、青空の発色だ。数ある一眼レフの中からE-1
を選択するときに、その独特の発色に惹かれて選択した人も大いに違いない。廉価版機種には松下製CCDが搭載されるのではないかという予想もあったけど、実際にはE-1と同様、コダック製のCCDが採用された。実際に青空を撮影してみると、E-300でもE-1と同様の濃い発色は健在である。


■OLYMPUS E-300




■OKYMPUS E-1




■抜群のコストパフォーマンス

 すくなくとも晴天の撮影条件では、E-300の画質はE-1を上回る。試写画像は、かなりコントラストが高い被写体だが、暗部の描写も同等にねばっている。E-300のダイナミックレンジも悪くない。E-1の解像度に不満があった人は、E-300を買う価値は十分にあると思うけど、カメラとしての性能は解像力だけではない。500万画素でも十分という人には、バーゲンプライスで12万円そこそこのE-1の方が良い選択になるかもしれないが、この画質が8万円台で手に入るというのは、抜群のコストパフォーマンスと言って良いと思う。





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