Album

 2004
OLYMPUS E-300試写

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・ファーストインプレッション
・実売8万円台
・SSWF
・表示パネル

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・ファインダー
・フォーカス・シャッター
・操作性
・画質

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・比較テスト(解像力)
・比較テスト(空の発色)

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・ポートレート
・夜景

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・増感+40-150mm

OLYMPUS E-300試写(2004年12月)


■増感 + 40-150mm F3.5-4.5

 さて、E-300に先立って、実はZUIKO Digitalの新しい望遠ズームも購入してしまった。50-200mmが超高性能なのは実際に使って十二分にわかっているのだが、このレンズの欠点は私が使うにはデカ過ぎるということである。そこでシグマの55-200mmも追加購入の候補には挙がっていたんだけど、10月発売の予定が延期となり、結果的にはZUIKOのほうが先行して発売になった。すぐに必要だったわけではなかったが、値段も手頃だったのでついつい買ってしまったのだ。

 大きさ、重さは50-200mmの半分以下。このサイズなら持ち運びに不便はない。ただしフォーカス時に前球が回転するタイプで、事実上、PLフィルターは使えないと思ったほうがいいし、モーターがレンズ全体を動かすためか、フォーカス時の音はかなり大きい。インナー・フォーカスの他のレンズと比べると、明らかにコストダウンの跡が見られる。

 さて、実写テストである。下の画像は、路上ライヴで歌っているフジモトタカコさんを写したものである。彼女は現在、川崎駅西口のMUZA KAWASAKIを中心にしたライヴ活動を行っており、クリアーで艶やかな声と、ハートフルなオリジナル・ソングはとても魅力的だ。来春にはCDの全国発売が決まっており、路上ライヴを超えた活躍も期待しているところだ。そして、下記の写真は冬の夕方にビルの日陰というロケーションだけに、とても暗かった。いずれもiso800に増感しているのでレンズの性能を見るには不適当なのは承知の上。基本的にはE-300の増感性能として判断してほしい。

 画像をクリックすると、新しいウィンドウで大きな画像が開きます(オリジナルを約1/4のサイズに縮小してあります)。


■OLYMPUS E-300(4/3CCD 800万画素)


40-150mm 150mm f4.5開放 1/40 iso800


■OLYMPUS E-300(4/3CCD 800万画素)



40-150mm 150mm f4.5開放 1/40 iso800


■OLYMPUS E-300(4/3CCD 800万画素)



40-150mm 150mm f4.5開放 1/50 iso800


 さて、いずれも150mm(300mm相当)の焦点距離を用い、1/40〜1/50の低速シャッターなので若干の手ぶれ、動体ぶれがあるものの、手持ちとしてはそれなりにシャープに写っている。このレンズはハンドリングがよく、50-200mmと比較してもブレにくいレンズだという実感だ。さらに絞り開放でも解像度が高く、ズームングも滑らか。音がうるさく、前球が回転することを割り引いてもコストパフォーマンスは高い。ワタシ的には今後、40-150mmが常用望遠ズームになりそうである。

 さらにiso800の画像、・・・上に掲載した画像は縮小しているのだが、実際にインクジェットプリンタでA4いっぱいのサイズにプリントしてみた。確かに低感度の撮影と比較するとかなりノイジーだが、目的を絞れば実用の範囲内になりうる画質である。もちろん高感度撮影の頻度が多いカメラマンにE-1やE-300を勧める気にはならないが(^_^;)、そこは用途を考えてカメラを選択すればいいだけの話である。

 とは言っても、高感度撮影が必要になるのは、夕方や夜間の撮影だけではない。ワタシはこの間、奄美や八重山の森の中で写真を写したが、晴れている昼間であっても森の中はかなり暗い。木の葉に光が遮られて、ISO100だとf3.5で1/30といったような条件になる。マクロっぽく花を写したい場合なんか増感したくなるのだが、E-1だと安心して使える感度はISO200まで。E-300も同様だろう。せめてISO400までは安心して使える仕様にして欲しいものである。


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